脳の仕組みには、必ず、自分の過去の記憶や経験を取り出すという仕組みがある。これにより、良かれ悪かれ、作用されている。そして、これが、幸せの深さと高さになる。だから、いくつかの方法がある。
①まず、何かの出来事に対して、超不足の体験を作る。例えば、意図的に、風呂を全然入れなかったという体験だ。そして、風呂に入る直前に、ごめんなさいと言って、その過去の体験記憶を取り出して、風呂という今を楽しむのだ。「あの時は、風呂に全然入れなかったけど、今入れている」と発想だ。そうすると、自然と幸せを感じることができる。この振れ幅を利用するのだ。風呂に入るという日常動作に取り入れると、感謝のエネルギーを貰える。ここで、努力している自分というアイデンティティも同時にゲットできる。
②その風呂というのを、歴史の一部分を勉強して、その事実イメージを活用することだ。例えば、風呂がどうやってできるかを勉強した場合、その大変さを、イメージして、感謝するのだ。または、風呂がなかった時代の歴史イメージを活用して、感謝するのだ。どちらにせよ、勉強した部分があるので、その勉強した自分も感謝するのだ。だが、①と②を比べたときに、どうも、②の方が弱くなりやすいようだ。やはり、体験記憶の方が、人間に作用しやすいのだ。
③苦労して、ゲットした体験を思い出すのだ。これは、少しも諸刃の剣である。これは、何かをゲットしないと幸せになれないという高さの幸せを強化することになるからだ。