自分に自信がないと、技術に執着する。技術がある自分だ。それはそれでいい。が、それが封じられた時に、どう出れるかというのが、精神の修行でもある。やはり、この世はうまくできていて、技術だけでは、食ってけないのだ。ただ、技術がないと、食ってけないのだ。これが、難しいところなのだ。
精神修行で大事なのは、心のゆとりを持つことだ。自分自身を、いつまでも、見守る事ができるからだ。提供したものを食べたら、それで提供した人は、満足してしまうのだ。それでは、お互いのためにならない。「こんなもの食えるかー」という昭和には、そういう風潮があったのではないか。それは、わがままだろう。が、相手に対する愛情がなくなっているのだろう。